【記事】今さら聞けないAWSの主なサービス
AWSにはコンピューティング、ストレージ、データベースなどのインフラサービスや、機械学習、データ分析、IoT、セキュリティ、デベロッパーツールなどさまざまな分野のサービスが170以上のサービスの中から、インフラの分野を中心に、主なサービスをいくつか紹介します。
Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)
AWSアカウント内に構築できる仮想ネットワーク。VPCで使用できるIPアドレスを、指定した範囲で複数のサブネットを作成。サブネットはAZ単位で作成できるため、複数のサブネットを配置することで耐障害性の高いネットワークが構築。EC2などのサーバサービスはVPCのネットワーク内で構築していきます。
Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)
LinuxやWindowsなどの仮想サーバを作成できるサービス。ユーザーはサーバを数分で起動。起動後のCPU、メモリなどのスペックも容易に変更可能。オンプレミス環境からAWSへの移行を考えた場合、移行のしやすさから最有力候補となるサービス。
Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)
画像ファイルやログファイルなど、さまざまなファイルを格納できるオブジェクトストレージサービス。利用者はバケットという単位でオブジェクトの格納場所を管理。バケットの容量制限はなく、耐久性があり、格納したオブジェクトはほぼ消失しないと考えて良いでしょう。
Amazon Relational Database Service (RDS)
リレーショナルデータベースを容易に作成できるサービス。PostgreSQL、MySQL、MariaDB、Oracle、SQL Serverなど主要なデータベースエンジンを選択できます。また、Auroraと呼ばれるクラウドに最適化されたAWS独自のデータベースエンジンも存在。AuroraはAWS独自のエンジンですが、MySQL、PostgreSQLに互換性があります。EC2同様にスペックの変更は容易に行うことができ、バックアップや冗長構成なども簡単に設定。
AWS Lambda
サーバの管理が不要でコードを実行できるサービス。利用者はコードを書いてLambdaにアップロードするだけで実行。料金はコードが実行された回数や処理時間に対して発生するため、ムダなリソースに課金されるということも発生しません。ちなみに利用者が管理するサーバが無い、このようなサービスをサーバーレスと呼びます。
AWSの理解をさらに深めるためには、本記事ではAWSの概要、オンプレミス環境と比較、代表的なサービスについて要約しました。AWSに移行すれば必ずコスト削減できる、必ず効率的なシステムが構築できる、というわけではございません。まずは、正しい使い方を理解していくこための知識が必須です。今回紹介したサービスはほんの一部なので、ぜひAWS公式のドキュメントなどを参考に、ほかのサービスも調べてみてください。またサービスは日々新しくなる前提です。変化にどう対応していくかも合わせて考えてください。