Chapter 2

雰囲気は、社員以外からも出ている(1/3)

人もモノも見た目が9割?

先日、元銀行員の方が書いた本を読んだのですが、 銀行がお金を貸す判断をする際、 「見た目」はかなり大きなポイントなのだそうです。 私たちが日常で商品を買うときも、 同じ中身と値段なら、気に入ったデザインの方を手に取るでしょう。 商品も、会社も、人も、 初めてコンタクトする際は、印象が関係しています。 だからこそ、「ブランディング」への取り組みが重要視されてきているのです。 中身が良ければ、その良さは おのずと外身に出てくるもの、だといいのですが、 その見せ方がうまくいっていない企業がたくさんあります。 その理由のひとつは、立場の違いです。 つくり手が思っている長所と、 受け手(消費者や取引先)が欲しいと思える商品特長が 異なることがあるのです。 つくり手が 「自慢の商品なんだから、特長を全面的に打ち出すだけで売れる! デザインなんて凝ったものはいらない」 と思っていても、受け手はやっぱり かっこいいもの、かわいもの、丈夫そうなもの、簡単そうなもの… 自分に利益があるものが欲しい。 その利益が分かりやすく伝わってくるものを求めています。 めっきははがれてしまいますが、 内側からあふれ出すものは、輝きが違います。 その輝きを、よりはっきりと、一番魅力的に見える角度で見せるのが、 クリエイティブの力です。 NEXT