前回は、誰にどう思ってほしいのかを考えました。
今回は、そのために何を伝えればよいのかを考えます。
ここで、改めてプロジェクト概要をおさらいしてみましょう。
目的:新発売のビジネス書に興味を持ってもらうため
ターゲット:50代男性、中小企業の会社経営者
制作物:電車の車内広告
目標(ゴール):書店で手に取ってもらう
書店で手に取ってもらうことを目標とし、
制作物は、上記ターゲットに、
「経営の役に立ちそう」「面白そう(=interesting)」
と思わせることを目指します。
そのためには、何を伝えればいいのか。
考え方は2通りあります。
ひとつ目は「機能訴求」です。
このビジネス書の機能的なメリットを訴えていきます。
例えば、
・活用事例が満載
・フレームワークで学べる
など、中身の良さを伝えていくものです。
ふたつ目は「ベネフィット訴求」です。
この本を読むことで、読者が得る利益を訴えていきます。
例えば、
・目からウロコが落ちる
・コツがつかめる
など、本を読んだ先にあるものを伝えていくものです。
最初から商品の長所やベネフィットをひねり出そうとするのは、
なかなか難しいことです。
まずは、商品の「ファクト(事実)」
「メリット(競合と比較したときの長所)」
「ベネフィット(使った後に得られるもの)」を整理し、
それらの中から何を伝えればいいか決定しましょう。
それが「何を」というコンセプトとなり、
制作物のメッセージの核として効果を発揮することになります。