Chapter 5

かっこいい=効果があるとは限らない(3/3)

何となくつくるのはやめよう

お客様のパンフレットやウェブサイトを制作する際、
はっきりとした目的を持っていらっしゃる方とお仕事をするのは、
制作側として安心感があります。

というのも、
「商品が出るたびにつくっているから、つくる」
「上から言われたから、つくる」
という、広告を制作することが目的になってしまう方が
たまにいらっしゃるからです。

そもそも、広告制作とはあくまで手段であって、
つくること自体は目的ではありません。

弊社では、
オリエンテーションで伺った制作内容よりも、
目的を達成できる企画があれば、
オリエンの内容と違っていても、一緒に提案させていただきます。
なぜなら、課題を解決することが本来の目的だからです。

ただ、せっかく設定した目的も制作に没頭するあまり、
プロジェクトメンバー全員が当初の目的を見失い、
目的からそれた方向に制作が進んでしまうことがあります。

そのため、実制作がスタートしてからは、
本来の目的からそれて制作が進まないように注意します。
最初に決めた
「何のために(目的)・誰に(ターゲット)・何を(コンセプト)伝えるか」
を最後まで徹底してつくっていくことが大切なのです。

自意識を持つこと、主体性を持つことは、
日々の仕事をする上でも人財に求められることになっていますが、
制作物をつくる上でも同じです。

何となくではなく目的を見据えて、
「自分はこうした方がいいと思う」「自分はこうしたい」
という意識を持って、ともにつくり上げることが、
いいクリエイティブを行なうための秘訣になります。

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