Chapter 8

実際に考えてみよう(2/3)

より具体的に設定する

前回まとめた、プロジェクト概要の例です。

目的:商品の販売促進のため
ターゲット:一般消費者
制作物:カタログ
目標(ゴール):商品を買ってもらう、口コミをネット上で拡散してもらう

今回は、この事例を基に、
具体的に設定していくコツについて紹介します。

まず、制作物は目的あってのもの。
どこで、どのように使うものなのかを踏まえなくてはいけません。

事例の目的には「商品の販売促進のため」とありますが、
もう少し具体的に落としこむことができます。
出稿のタイミングで必要なアプローチは、
商品を「認知」させることなのか、
「理解」してもらうことなのか。
次に、誰に対してアプローチするのかが大切です。

商品を購入しない、的外れの人に紹介しても意味がありません。
広く認知させるのであれば、
商品の潜在顧客となりうる層、
理解をしてもらうのであれば、
潜在顧客の中でもさらに購買に近い層をターゲットにする必要があります。
年代や性別、職業やライフスタイルも含め、
想定できる人物像をつくり上げてみましょう。

ここでようやく制作物の形が見えてきます。
目的を「商品の認知」にした場合、
ターゲットにとって身近な販売店店頭のチラシやポスター、POPのほか、
若年層なら話題性のあるWEBコンテンツになるかもしれません。
ターゲットが特定のくくりでまとまるようであれば、
専門誌の雑誌広告も有効でしょう。

目的を「商品の理解」にした場合、
すでにターゲットが興味を持っている前提になります。
制作物は、販売店店頭のブックレットやカタログ、
商品に関するWEBコンテンツが考えられます。

これまでの内容を踏まえ、
改めてまとめなおしてみましょう。

目的:商品の販売促進のため  → 商品を理解してもらうため
ターゲット:一般消費者    → 30代~50代の男性
制作物:カタログ       → 釣具用品店店頭カタログ
目標(ゴール):
商品を買ってもらう、口コミをネット上で拡散してもらう

上記はやや極端な商品の場合かもしれませんが(笑)、
このくらい具体的にすることを、
まずは目指していきたいと思います。

さて、「目標(ゴール)は?」と思われた方、
次回、改めて紹介いたします!

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