街中のスーパーによくある、
母の日・父の日に合わせて掲示される子どもたちの絵、ありますよね。
絵を描く楽しさや、色を塗るという行為に夢中になっているものなど、
子どもならではのパワーがにじみ出ているものも見受けられます。
大人に真似できない子どもの創造力ですが、
最近では「何でも自由に描いていいよ」というと、
困る子どもがいるそうです。
そこで、「木」「りんご」「お姫さま」など、
テーマを与えると、そのテーマに沿って自由に描いてくれるといいます。
上記の例とはちょっと違うかもしれませんが、
大人も似ているところがあります。
0から1にすることは苦手でも、
1に対して3言うことはできるのではないでしょうか。
一見、社内から意見が出にくいとしても、
社員の方は意外と考えをお持ちです。
要は、引き出し方なのです。
たとえば、社内で会社ホームページを制作しているとします。
サイト制作担当者が、営業の方に
「何か希望はある?」と聞くだけなのと、
進んでいるデザイン画面を見せて「どう?」と聞くのでは
返ってくる答えも内容もまったく違うでしょう。
漠然と「希望はある?」と聞かれても、
何となく思いつく範囲でしか答えられないかもしれません。
これが、ある程度見える化されたベースがあれば、
「もう少しこうしたらいいのでは……」
という考えが出てきやすくなるものです。
比較対象があると、自分の考えが見えてきます。
基準となる「1」をつくるのが、クリエイターです。
そこから、3なり、5なり、10なりを
お客様とともに引き出し、アイデアを積み上げていくことで、
中身も見た目も良い制作物ができ上がります。
一人ひとりの貴重な意見、大切に扱いましょう。