Chapter 3

会社を際立たせるCI、VI(1/3)

目に見えないデザイン、CI

今回は、具体的に企業ブランディングのしくみについて
まとめてみたいと思います。

コーポレート・アイデンティティ(CI)をご存知でしょうか?
企業ブランディングでよく用いられる、戦略のひとつです。
「もちろん」という方いらっしゃるでしょうし、
「何となく単語は知っている」、という方もいらっしゃるかと思います。

CIは、3つの要素で成り立っています。

○企業理念やスローガンなどにあたる、
マインド・アイデンティティ(MI)、

○企業活動や社員の行動などにあたる、
ビヘイビア・アイデンティティ(BI)、

○ロゴマークやキャラクターなどにあたる、
ビジュアル・アイデンティティ(VI)、

この3要素が統一されることで、
強い企業イメージが印象づくようになります。

誤解されがちなのが、
ロゴマークをリニューアルすれば
ブランディングできるといった、VIのみの開発です。

そもそも、VIはMIからつくるものです。
中身のないデザインに、会社の魅力を伝えることはできません。
また、VIを変えたところで、
社員の行動に失礼な点があれば、ブランドイメージはガタ落ち。
BIも大切な要素であることが分かります。

目に見えるものだけがデザイナーの仕事ではありませんし、
キャッチコピーだけがコピーライターの仕事でもありません。
企業そのものをデザインするのはもちろん、VIもデザインする。
企業を取り巻くステークホルダーとコミュニケーションを取り、
認識を合わせるために、言葉をつづる。
クリエイティブの力は、
コーポレート・アイデンティティの企画・制作にもしっかりと機能します。

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