前回の記事でも述べたように、
ブランドは、人・モノ・事の3要素が互いに作用しあって
つくられていきます。
今回は、特に企業ブランディングにフォーカスして
まとめたいと思います。
まずは、身近な企業イメージについて思い出してみましょう。
お好きな企業、気になる企業、強い印象のある企業は、
どんなイメージですか?
思い出せましたでしょうか?
恐らく、大企業を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
特に、CMや新聞広告、雑誌広告を打っている会社です。
もしそうならば、日ごろの刷り込み効果の大きさを実感できますね。
では、一方で中小企業はどうでしょう。
取引先や下請け会社さんの企業イメージを考えてみてください。
いかがですか?
中小・零細企業であればある程、
やりとりをしている担当者さんのイメージが
その企業のイメージになっているのではないでしょうか。
マーケティングでは、ブランド(企業や商品)が消費者と接するすべての接点を
コンタクトポイントやタッチポイントと称しています。
(ちなみに、コンタクトポイントは株式会社 電通、
タッチポイントは株式会社 博報堂の登録商標です。)
広告に接することで受ける印象、
社員の方と接することで受ける印象、
様々なコンタクトポイントから受ける印象で
ブランドはつくられていきます。
また、消費者だけでなく、
ステークホルダーとのすべての接点が
ブランドをつくり上げていくと言っても過言ではありません。
企業を1本の大木にしたとき、
コンタクトポイントは、木の枝葉にすぎません。
根っこにある企業理念の表れです。
だからこそ、強い企業理念と、
その理念を木全体に浸透させて枝葉に運ぶ、行動指針が必要になります。
企業ブランディングは、
表面だけを整えたり、美しくしたりしても、
なかなかうまくいきません。
社内の細胞を活性化させてはじめて
本質的な企業ブランディングが成功します。