Chapter 1

社員の会社への意識、昔と今(2/3)

いつの時代も若者は今どき

考え方や価値観は、
人生経験で変わるもの、ですよね。
一人暮らしを始めると、実家のありがたさが分かったり。
子どもができると、親心が分かったり。

社会人でも同じです。
管理職の苦労は、社員には分からないし、
社長業の大変さは、新卒社員には想像もつきません。

よく、「最近の若い人は」
なんてセリフを聞きますが、
それは、どの世代の人でも
年下の部下に対して思うことです。
言われた若者も、いずれ先輩になれば同じことを言うでしょう。
この現象、仕方のないことなのです。
なぜなら、実感のないものは共感しにくいから。

疑似的な何かを体験する、もしくは人の気持ちになって考えられる人なら
ほんの少しは感じることができるかもしれませんが、
経験していないことを「なってない。」
としてしまうのは、
あまり建設的ではありません。

まずは、お互いが違う価値観や常識を持っていると、認めることが大切です。
その上で、同じ会社で働く「目的」を共有します。
組織のために利益を出すのではなく、個々の生活のために利益を出す。
(人によって、目的は別にあることも考えられますが。)

目的を共有し、
組織の仲間として影響力を持っていることを
若者に自覚してもらうことがとても大切です。
自分だけの世界から、自分のいるチームとしての世界へ、
そして、自分が所属する会社としての世界へ、と
引きの目を持たせて理解を深めさせてあげることが、
脱・若者の第一歩ではないでしょうか。

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