もし、限られたリソースの中で最大限いい制作物をつくりたいと思うなら、
ぜひ、クリエイティブに参加してください。
確かに制作会社はクリエイティブのプロです。
ですが、クライアントの商品や市場、
会社の強み・弱みについて熟知しているのは、
どこまでいってもクライアントだと思います。
「任せれば何もしなくても、いいものができ上がる」
「お金を払っているんだから、良いものができて当然」
という考え方は、うまくいかない可能性が高いでしょう。
バブルがはじける前は、
広告宣伝にお金をかけることも多く、
納得いくまでつくり込むことが往々にしてありました。
制作側が出した案に対して、クライアントが批評する。
別の案を提案する、批評する。
提案、批評……。
この繰り返しで案をつめていくのです。
これでは制作に多大な時間と工数がかかります。
バブル後は、広告宣伝にお金も時間もかけられなくなりました。
このような状況の中で、より良いものをつくるために、
クライアントも制作側と目的達成に向けて協力していくことが
必要になっています。
両社が目的達成というゴールに向けた意見を積み重ねることで、
効率的にゴールに向かうことができます。
さらに、でき上がったものに対して、
「自分も参加して、一緒につくった」という感覚が強く残ることで
ツールの活用度合いが変わってくるでしょう。
ある部分はプロに任せることも必要ですが、
ふとしたアイデアや、ちょっとした意見が
制作物のレベルをワンランクアップさせるということも
ぜひ心に留めておいていただきたいと思います。