Chapter 7

つくる側のテンションは伝染する(2/3)

場の空気をつくる

杓子定規の前置きは、ときに必要ですが、
ときに何も生み出さないことがあります。

想像してみてください。
1日に複数件の打ち合わせ。
すべての打ち合わせが、同じような定型文からスタートし、
機械的に話が進んでいく風景……。
それよりは、最低限のマナーを守った「自分らしい言葉」で、
活発に意見交換している打ち合わせの方が、
何倍も有意義なのではないでしょうか。

人は人に引っ張られます。
明るい人がいれば、その空気に乗ることができますし、
暗い人やイライラした人がいれば、
おのずと会議の輪全体が重い空気に包まれます。

だからこそ、制作者側もクライアント側も、
全員が前向きな気持ちで会議に臨むことが大切なのです。

制作サイドが案をご提案する際に、
にこにこと「こんな案考えてきました」
と説明を始めるのと、
「すみません、もしかしたら違うかもしれないんですけれど……」
と説明を始めるのでは、
同じ案を出したとしても、評価が変わってくるでしょう。

ポジティブな提案スタイルの場合、
案を見たクライアント側からも、
新たなアイデアが出てくる可能性が高くなります。

有意義な会議やプレゼンテーションになるよう、
自分も他人も否定しない。
明るくポジティブな心持ちで、
それぞれが自分の言葉で話せる場にしていきましょう。

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