Chapter 6

変わりゆく制作スタイルの違い(3/3)

今つらいか、後でつらいか

制作に関わる、プロジェクトチーム全員に
大切にしていただきたいことがあります。
それは、「自分が納得しているか」です。

たまにいらっしゃるのが、
「制作についてはよく分からないので、
制作会社さんが出してくるもので、まあいいか。」
「何か違う気がするけど、まあいいか」
というクライアント担当者様です。

何となくつくっていると、
上司や周りの人々に「どこが良いのか」「何を狙っているのか」を
説明することができません。
最悪の場合、制作の終盤で社長に見せて、
プロジェクトが白紙に戻る可能性も出てきます。

ですから、何となくつくるのではなく、
ぜひ自分がいいと思うものをつくってください。
自分の意思が入っている制作物は、
他人へのプレゼンテーションもしやすくなります。
自分の考えを表に出すだけでいいのですから。

制作過程で生まれる意見の相違や衝突は、
まとめるのが大変なこともあります。
ですが、これは制作物のレベルを上げるために大切なプロセスです。

案を決定するときは冷静にアイデアを見て、
目的達成にもっとも適しているかどうかを見極め、判断しましょう。
正しい過程を踏むことで、ベストの制作物を目指すことができます。

制作過程の道のりで苦労して、良い制作物を目指すか、
制作過程は何となくつくって、後で上司に怒られる、
もしくは目的を達成できない制作物になってしまうか。

楽できるなら、それに越したことはないですが、
まずは目的達成を目指した制作ができるように
チームで頑張っていきましょう。

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