Chapter 1

社員の会社への意識、昔と今(1/3)

昭和、平和、令和、それぞれのやる気の捉え方の違い

社員に求めるのは自主性です。 ブランディングに関わる、プロモーションサイトやSNS施策、コーポレートサイト、販促ツールなどの制作で取材に伺うと、 社長様や役員様、管理職の方がおっしゃることがよくあります。会社の規模に関わらず、どんな会社でも、若手社員の自主性を伸ばし続けることは、たやすいことではありません。

ただ、それはしょうがないことでもあります。昭和のように終身雇用が当然だった時代は、長い付き合いの仲間と長く働けば働くほど、家族のような間柄になり、結果、会社は「自分(たち)のもの」という認識になっていきました。

平成になり、バブル崩壊までは仕事が楽しい、大変でも結果が出せる時代。 日本の好景気は仕事のやる気にもつながっていました。そして、バブル崩壊後。不況、リストラ、非正規雇用など、職場環境に不安のある中で働く社員はもちろんですが、雇用する側も余裕がなくなってきました。そのような中で仕事へのモチベーションを高め、自主性を持って仕事に取り組んでもらうというのは何とも酷な話ではないでしょうか。

もちろん、すべての企業に余裕がない訳ではありませんまた、すべての社員が不安に押しつぶされてしまう訳でもありません。もともとある自主性ややる気をうまく引き出し、高めてあげればいいだけなのです。

そのひとつのきっかけになるのが、クリエイティブの力。ものをつくるや、アウトプットするという特別な機会を、社内のモチベーションを上げるきっかけにしていただきたい。このチャンスを最大限に活用していただけるよう、これから紹介していきたいと思います。

NEXT